MS駆動効率を上げよう
駆動効率向上について
MSって駆動が良いと言われます。両軸構造であるが故の駆動効率です。
しかし構造での効率は良くても(成形上のバッファのためか)モーターとタイヤの接地点の伝達経路的には遊びが大きく、その意味での駆動効率はさほど良くはなっていません。
結果、接地からトラクションがかかるまでの平均時間が遅いものができてしまっていて、1レース何百~何千回とある”その”機会でそれぞれ時間をロスしています。
そこで”その”一瞬をできるだけ短くすることで、より最高速に到達しやすく、良いタイムを出せるように。
駆動効率向上を目指しつつ、ついでに破損を防いでしまおうというのが僕のMS駆動のコンセプトです。
特徴
- トラクションまでの時間を可能な限り短くすることができる
- 摩擦が低くなる
- ”あそび”を自由に設定できる
- ギアの破損を防ぐ(特定条件下)
- シャーシの摩耗を防ぐ
必要なもの
- トラスビス
- スプリングワッシャー
- アルミスペーサー(1.5mm)
- ナット
- 小ワッシャー
- ベアリングブッシュ
- すきまゲージ
- ノギス(0.1mmOKなやつ)
- 2mmピンバイス
- 瞬間接着剤
- MS用カウンターギア・スパーギア・カーボンピニオンギア
スパー
まずスパーから
シャフトとスパーを接着剤で止めます。
高強化タイプだと固着に時間があるので、垂らして回しながら添え棒なりを当ててているとブレの少ない固着ができます。
その時、やや左(タイヤがぶれても左右のギアボックスに当たらないよう)にマウントします。
次に
カウンターまわり
- モーターピンでシャフトを作る
- ベアリングブッシュを入れる
- ピニオン裏をナットに入れ替える
- ナットとカウンターの隙間は0.05~0.2mmで調節
まず、モーターピンでシャフトを作ります。
長さはシャフトを入れた時に横にズレないこと。
できたらベアリングブッシュを入れて、ブッシュが入るようにギアボックスの一部を加工してあげてください
んで、ピニオン裏にナットの当て床を作ってあげます。
画像の順に挟み込みます。
そのままだとキツいしロスが激しいので、ロスが和らぐまでナットを削りながら調節します。(0.03~0.2mm)
僕は0.1~0.15mm
こんな感じで
ナットの摩擦・鏡面加工・面取り加工のおかげでトラクションがかかったときの抵抗が異常に低くなります。
ギアカバー
ギアカバー側の加工をしてシャフトの”あばれ”をなくします。
シャフトの抑え部分にキャッチャーを貼って3分の2ほどスライスします。
これでシャフトがあばれなくなります。(キャッチャーが厚すぎるとギアボックスの歪みになりますので気をつけて~)
最後に
とまぁこんな感じで、遊びのない駆動を作ることができます。
このメリットは駆動効率の他にギアが”なめ”にくい・破壊されない限り状態が変わりにくい性質があります。
言い換えると、状態が変わる状況はギアが破損する状況しかないんですよねw
なので、タイヤがロックした時に全ての回転が止まります。
一方で、タイヤロックのリスクをモーターが受けているのですが、今のところそれが原因でクリティカルに不具合を起こしたことはないし、これでいいかなーと思ってますw
両軸カーボンブラシだし、銅ブラシでもそんなに焼き切れないし、そもそも替えのモーターぐらいは用意しましょうってことでw
そんな感じですかね~(*´ω`*)