おじゃぷろの"とりま"

おじゃぷろがミニ四駆や趣味について”とり”あえず、”ま”とめておくブログ

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モーターを速くする技術を認めちゃった方がいいんじゃない?って話

おじゃぷろです。

 

今回は僕の持論です。最近のモーターにまつわる環境はちょっと辛いので、モーターを速くする技術を認めちゃった方がいいんじゃない?って話です。

 

順を追って書いていますので、結論を先に読みたい人はこちらへどうぞ

 

目次はこちら

 

”安定性”が目覚ましく進化した現代ミニ四駆

2018年ごろよりMSフレキが台頭し久しく、ミニ四駆は一段進化しました。

それまでのミニ四駆とは一線を画した安定性・速度を実現したマシンを総じて、現代ミニ四駆と度々呼ばれています。

 

特に進化が目覚ましいのは”安定性”。ホエイル論でいうところの”結果的にコースに入る性質”です。僕が当初開発したATバンパー、アンカー、C-ATや、既知の技術を実用化したフロント提灯、MSフレキシブル、キャッチャーダンパー。これらを組み合わせた”ホエイルシステム”は”安定性”を作り上げたモデルとして重要な役割を果たしました。

 

安定性に対しての”速度”が不足している

一方、”速度”については求められるレベルが上がり、販売されているモーターの性能が”安定性”に比べて不足しているようです。

現代では”安定性”が進化した分”速度”を上げやすくなりました。速度を上げるための要素は”モーター””電池”が主で、とりわけ”モーター”は競争優位のための重要な切り札の一つです。切り札をいくつも持つため、より速いモーターを得ることは重要になってきています。

しかしながら、販売されているモーターのラインナップと性能はしばらく大きく変わっていません。

また、ミニ四駆公認競技会規則ではモーターの不正改造は認められていません(下記参照)

3. 分解して巻線の数を変えるなど、モーターの不正改造は認められません。
4. モーターのツメにカップを外した跡が見られた場合は、不正改造と見なされます。

このため”モーター慣らし”や”モーターガチャ”など不正改造と見なされないやり方で、足りない速度を補うスタイルがよく見られます。

これは、販売されているモーター出力が現代の求められている速度に対して不足しているということだと思っています。

 

”モーター慣らし”の情報と難しい状況

”モーター慣らし”の情報についても難しい状況があります。

”モーター慣らし”の情報を得たとしても詳細でなかったり自分に落とし込める環境ではなかったりします。良いモーターを開けて観察しても再現できるほどの知見を自分が得られるかわからないリスクがあります。また、モーターの中身を開けることは、そのモーターはミニ四駆公認競技会規則に不適合な個体になってしまいます。

良いモーターを勝利のために使うか、リスクを負って次の良いモーターを作るための知見を得るために使うか、その天秤の上に難しさがあります。

その結果、再現性が不明なことのために貴重な良いモーターの中身を開け犠牲にすることを選びにくく、良いモーター内部の観察機会が少ない。そのため”慣らし”と”慣らした結果”から良い慣らし方を推察する手探りの状態がよくあります。

そして手探りの状態が故に(暗闇の中で宝を探すように)モーター慣らし用オイルや技術を探す人たちの話をよく耳にします。

難しい状況がゆえに、迷走しやすい状況が続いていると思います。

 

モーターガチャの実際と運任せではない要素での勝負

先に公開したモーター慣らしについての記事の中で、当たりモーターの出現率の低さがわかりました。そして当たりモーターを得たとしても寿命によって使えなくなります。

僕は”モーターガチャを続けたいですか?辛くないですか?”と問いたいです。

ojapro.hatenablog.com

 

当たりモーターが競争優位の切り札になるのであれば、それは大量のモーターガチャを引いたものが優位であり”たくさんお金を使った者が優位である”ということです。

これは収入のない子どもたちやミニ四駆にさほどお金をかけられないが勝負を楽しみたい人たちにとって、認めざるをえない寂しいことのように思いますし、間違ったメッセージになりかねません。

小さな子供からご老人まで競争を楽しむホビーとして、ガチャに頼らず良いモーターを得られやすい環境に直した方がいいと僕は思っています。

 

逆に言うと、それ以外の運任せではない要素(改造全般)で勝負できる環境の方が良いとも思っています。

 

 

この状況を変えられるとすれば・・・

つまりは”安定性”に”速度”を合わせるため、何かしらの方法で今より平均出力を上げて、そのモーターを獲得するまでの手間を省くことです。

 

おそらく、この状況を変えられるとすれば・・・

察するに下記の可能性があると思います。

  1. 高出力のモーターを安定的に生産すること
  2. 平均値が高いモーターを新設すること
  3. ユーザーレベルでモーターを速くする技術を認めたコミニティを作ること

 

1,2は難しいと思っています。というのはタミヤさんの立場にたてば、売上の減少、安全性への課題、生産ラインの新設とコストとリスクを引き受けることになるからです。

3はユーザーレベルで平均出力を上げ、獲得する手間を省いた文化圏を作る。こういう方針であればユーザー側で決められると思います。

 

そろそろモーターを速くする技術が一般的になってよいんじゃない?

と、ここまで堅苦しく書いてきましたが、一言で言えば

 

そろそろモーターを速くする技術が一般的になってよいと思うのです。

進角やターミナル、磁力の調整、ケミカルの類。そういったモーターを速くする技術があたりまえになった文化です。

 

これによって、より速度を求める場面で全てが全てモーターガチャに頼る必要は無くなります。今まで何万円、何時間もかけていた選別と無駄な廃棄も必要ありません。

モーターの出力を上げる場面では、ポイントを絞って調整し、計測してハイ終わり。モーターに時間をかけず、必要な個数だけ用意できます。

市場的にも無駄に買う必要がないぶん購入数は減り、モーターの価格も抑えられ買いたい時に買えるようになりやすいです。

そんな時代が良いと思います。

 

もちろん公認競技会規則はありますが、あくまで公式大会の範疇であって、

別で私達に合った文化圏で現代らしいミニ四駆ができるはずです。

 

公式大会では公認競技会規則に則ったモーター。

私達の遊ぶ場では調整されたモーター。店舗では公認競技会規則を基準としているのであれば、一部を修正したルールを定めてもいいと思います。

 

またこのようなことを言うと、より進んだ技術(手巻きモーターなど)はどうだと考えることもあるかと思いますが、目的は”安定性”に”速度”を合わせること、その手間を省くことです。

 

ミニ四駆は今、新しい文化を作れる時期に差し掛かっていると思います。

 

さて、今回は僕の持論に付き合っていただいてありがとうございました。

 

より良いミニ四駆ライフが送れるといいですなー

じゃ、またね~