ゼロ・アンカー(リア版)の作り方
お久しぶりですー。おじゃぷろです。
猛暑続く中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日も公式東京大会の様子を少し伺いましたが、暑い中の熱いバトル。お疲れ様です。
さて、公式レイアウトの中でも今年は段差が大きいセクションがありますが、予てより構想していたゼロ・アンカー(0軸アンカー)がフィットしそうだったので開発を進めました。
今回の作り方はゼロ・アンカー。アンカーが遂に『0軸』で実現できます。
1軸との違いは下記のポストの通りで、
構造が単純になり、1軸より作りやすい
軸に囚われないことで、入力方向が自由に受けられること
接続する力の方向が床面方向から進行方向に変わったことで、プレートを中心に戻す力が分離。より反発の少ない壁面のいなしが可能になった
ボールリンクマスダンパーのプレート耐久性問題がなくなり、耐損耗・耐久性が増した
ーーーといった具合です。
(参考映像)
ゼロ・アンカー(0軸)のリアができーた
— 𝙊𝙅𝘼𝙋𝙍𝙊; //おじゃぷろ (@OJAPRO) 2023年9月6日
軸のない、ゴムリング1つで接続するアンカー
通常セクションと高い高低差に対応できた
1軸アンカーとの差は
・構造の単純化
・自由度の拡大
・柔軟性の向上
・損耗耐性の向上
ーー続く#ミニ四駆
YouTube #フォースラボ「ミニ四駆LABO」で後日、大公開‼️ pic.twitter.com/rA5uU8nwAv
それでは早速作り方に参りましょう
目次
- 材料
- 基部の作り方
- 可動プレート部の作り方
- 基部・ブレーキプレート兼リミッタ部の組み立て
- 基部ユニットと可動プレート部の接続
- 調整について
- 検証済みのこと、検証していないこと、現在判明している課題について
材料
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基部
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MSシャーシ T-01ユニット x1
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HG カーボンマルチワイドリヤステー 1.5mm J-CUP 2020以降版 x1
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520ボールベアリング x2
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お宝ワッシャー x2
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ビス(20mm) x2
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プラローラー用真鍮スペーサー
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(写真右下のプラスペーサーは誤りで、正しくは上記です)
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ロックナット x2
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トラスビス(5mm) x1
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スペーサー(1.5mm) x1
-
ナット x1
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-
可動プレート部
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ブレーキプレート兼リミッタ部
-
リヤブレーキステー
- ビス(10mm) x1
- スペーサー(6.7mm)x1
- ナット x1
-
- 接続用
- 19mmローラー用ゴムリング
- (写真に写っておらずですが必要です)
- 19mmローラー用ゴムリング
以降、一部パーツについて代用品を使って説明してゆきます
基部の作り方
HG カーボンマルチワイドリヤステー 1.5mm J-CUP 2020以降版をテープのライン(内側)の通りにカットします
520ベアリング・お宝ワッシャーを20mmビスに入れ、ロックナットで締めます
基部プレートにゴムリング用の引掛けをつくる
次はMSシャーシ T-01ユニットの加工をします。
MSシャーシ T-01ユニットをテープのライン、およびノコギリの歯の当てているラインに従いカットします
基部プレートのビスの出っ張りを避けるための切れ込みを入れます
可動プレート部の作り方
HG カーボンマルチワイドリヤステー 1.5mm J-CUP 2017/2018版
をテープのラインに従いカットします
ゴムリングの引掛けを作ります
トラスビス(5mm)、ナット、1.5mmスペーサーを画像の位置に取り付けます
リミッタの一部を作ります。
スーパーXシャーシ FRPマルチ強化プレートを加工してゆきます
写真のテープのラインに沿ってカットし、皿ビスようの座ぐり加工をします
加工したプレート同士を組み立てます。
スーパーXシャーシ FRPマルチ強化プレートの方に
15mm皿ビス、6.7mm(または6mm),1.5mmスペーサーをはさみます。
その後、ロックナットで止めます
基部・ブレーキプレート兼リミッタ部の組み立て
基部プレート、T-01 ユニットを組み立てます。
基部プレートのビスのナット側に真鍮スペーサーを入れ、19mmローラー用ゴムリングを乗せてT-01ユニットを乗せます。
その後、ブレーキプレートを乗せ、ロックナットで締め込みます
※ビスの出っ張りは切ることをオススメします
基部ユニットと可動プレート部の接続
基部ユニットから出ているゴムリングを可動プレートのスペーサーの間から通し、可動プレートの引っ掛けに掛けます。
ブレーキプレートの裏側からビスを通し、スペーサーとナットを締めます
これで、ゼロ・アンカーの出来上がりです!
あとは各々のマシンに沿ってセッティングくださいまし😀
おじゃぷろは現在こんな感じで構成しています
調整について
個体差、または組み付けた場合の”遊び”によって可動プレートがうまくフィットしきらない場合があります。
その場合は
・可動プレートの520ベアリングを別のサイズのベアリングと交換したり、接点を調整する
・可動プレートのスペーサーを6mmに変更する
・可動プレートのスペーサーを軽量プラスペーサーに変更する
・可動プレートのビスを通している穴の前端、または後端に寄せる(コンマ数ミリの調整)
・可動プレートのXシャーシ用プレートの両端、ユニット側との隙間があるはずなので、そこを埋めるよう削りを少なくした版を作る
などでご調整できます。
検証済みのこと、検証していないこと、現在判明している課題について
ゼロ・アンカーは開発過程でいくつかのテストをクリアしています。
一方、検証していないセクション、また検証した結果による課題もあります。
課題について進化の手助けになりますので、よかったら考えてみてくださいな😀
検証済み
下記セクションにてHDPまでの速度で問題なくクリアすることを検証済みです
※セクションの状態は良好かつ壁面のギャップは(3レーンは)1mm未満
- セクション
- 3レーン ストレート
- 3レーン コーナー
- 3レーン ウェーブ
- 3レーン LC
- 3レーン バンク
- 3レーン スロープ
- 5レーンストレート
- 5レーンコーナー
- 5レーン DB
- 5レーン バンク
- 5レーンカルーセルチェンジャー
検証していないこと
MDPの速度での各セクションの挙動
課題
HDPのトップスピード下にて、3レーンコーナーにテープや設営状況により大きな段差があると、過分に後方に引っ張られてコーナー速度が一瞬遅くなる可能性があります
※このブログを見て作ってくださった方々への問題です。これを解決できるとスムーズなコーナリングが安定・安心して実現できます。ぜひ考えてみてください!
それでは!よいミニ四駆ライフを!
またね~