ATバンパー(オート・トラックバンパー)の作り方
外観
特徴
- 壁からの衝撃を吸収する
- 後方に衝撃を受け流す
- (19mmまでもではないけど)小径ローラーでもコーナーのキレが良い
- (フロント提灯と連動することで)LCに強くなる
- 特殊なセクションを無効化?できる可能性が高い
- ジャンプ時、相当ズレても入る。とりあえず入る。
- 耐久性が高い
- メンテナンスコストが安い
- 総じてチート(これは個人の感想であり、用法・用量ry)
必要なもの
- ブリッジ部
- X用フロントFRP
- ピボット部
下準備
フルカウル用FRPをヤスリで表面を削って
フルカウル用FRPを貼り合わせる(1バンパー分2~4枚)
ブリッジ部の作成
完成イメージ
X用フロントFRPに外側から2つめの穴と、内側(中心)から2つめの穴の4つを2.5mmに拡張する(ハトメが入る所)
ハトメを各箇所に入れ、圧着する。
- 皿ビスをすぼまっている方から入れる
- 反対がわからナットを締める
- 強く締めるとすぼまっている方が皿ビスの形状で広がる
- 皿ビスと同じ工程をトラスビスでもう1度する
- 圧着できる
(皿ビスで広げたところ)
トラスビスで圧着したところ
次にトラスビス+ナットを外側から3こめの穴に固定する
(できあがり)
ピボット部の作成
先ほど貼りあわせたフルカウル用FRPを内側から2個めの穴に沿って(斜め)45度に切る
(白い線を参照)
バンパーが乗り上げた時にいなす斜めの形状を作る
- プレート前方(頭の方)を30度ぐらい削る。
- プレートの側面を30度ぐらい削る
- 全体的に均す
- FRP側面の整形の”バリ”も削って均す
- 瞬間接着剤でコーティングする
ゴムリングを通す領域を作る。
写真の線の通り、広い方1枚だけ残して剥離する
(1枚だけ残して削り、ニッパーではさみこむと簡単に取れる)
できあがり
(写真撮るの忘れた・・・(´・ω・`)ショボーン)
組み付け
ナット・ビス・Oリングでブリッジ部/ピボット部を結合すると、若干内側が開いた状態になる。
(ビスがあたってフィットしていない状態)
これをブリッジ部の前端とピボット部の前端を平行ぐらいになるよう、ナットと当たる部分を削る
19mmゴムリングを2重にしてかける
(完成!)
ピボット部に減衰をかけたい方へ
ピボット部とブリッジ部の回転で摩擦しているところにスキッドテープを貼り、スライドダンパーグリス(エクストラハード)を使うと減衰のかかったピボット部ができます
(今回、写真の工程では割愛)
シャーシに乗せてみる(MSシャーシの場合)
MSシャーシのフロントユニットを用意し、画像の通りまでバンパー部を削る
(フレキ部ではない方)
バンパーの内側を少し削る
このようにフィットする
ビスを下から通し、バネをつける
(完成!)
質問など
フロント・リアどっちに使えるの?
→どちらにも使えます。両方ローラーが後方に配置されるように使用するのがおすすめです
ゴムリングの位置と本数は?
→フロント2本(4周)・リア1本(2周:内側寄り)を今のところオススメしています
ローラー幅調整のしかたは?
→主にピボット部のナットと接触する箇所の”削り具合”を複数持っておくのと
ナットを他のパーツに置き換えて径を調整するやりかたがあります
ローラー幅は?
→私はノーズ側102mm、テール側104.5mmです。
速度が上がるとイレギュラー起こさない?
→起こす確率があがります。その時はスプリングをハードにしたり、ゴムリングの本数を増やしてより”固定”に近い状態で運用します
最初貼り合わせる枚数は何枚がいいの?
→オススメは4枚です。よりマシンが入りやすい”おわん型”形状に整形しやすいためです
強いマシンの第1歩とかアプローチとか
(前置き)強いマシンの考え方についてちょいと書き出した第1弾。
そんなに実績を残していない人の思ったことをツラツラと書いているものなので、興味があれば~というスタンスの記事です
速いと強いは違う
最近数ヶ月ほどDRiBARさんにお世話になっているのですが、この間店長と話しているうちに速いと強いは違うよねーという話になって。
速いマシンはよくあるけど、強いマシンって一握りなんだよねって話をしてました。
(ここで言う強いマシンとは勝ち上がり型レースで勝率の高いマシンのことを指す)
速いマシンは、パワーソース向上と抵抗軽減という命題がはっきりしているけども、
強いマシンって雲をつかむようで大概結果論なんですよね。
しかし結果論でありながら、強いマシンというのは存在するわけで。
ということは、何かしらの方程式があって、それに近いマシンが強いんだろうなぁと考えられるんじゃないかなーと。
強いってなんぞ?
たぶんモヤッとしている人もいるんじゃないかと思います。そんな方程式が明確ならそれになぞらえているわ~とか、そんなんいつも考えているわ~とか、そもそもそんなんわからんわ~とか。
実は僕もわかりません。なんとなく思ったふわっとしたもの。
しかし、そんなふわっとしたものに手も足も出ないかというと、そうでもなさそうなんです。要素を分解してみると。
さっき強いとは勝ち上がり型レース~という注釈をつけたので、強い=勝ちやすいと定義してみます。
”勝つ”ということは。公式なら
- 1度もコースアウトしない
- レースメンバー中(コースアウトしないメンバーの中で)最速タイムで周回する
レースは大概、これさえ守っていれば必ず優勝できる構図になっている。
- コースアウト
- タイム
要素としてはそれだけ。そして優先順はどうなっているかというと、
コースアウトしてはタイムの意味がなくなるので、
- コースアウト
- タイム
この順で優先させるべき、ということは最優先すべきは『安定性』という方針が浮かんできました。
安定性とは
先ほどの最優先すべき『安定性』について考えてみましょ。
『安定性』とは一体何なのか。(※考えてみてほしい)
僕は「結果的にコースに入る性質」だと捉えています。
マスダンとか、フレキとか、提灯とか、スラダンとか、スタビは本質ではなくて、
「結果的にコースに入る」ために考える。
ここでしてはいけないのは『速さ』とトレードすること。
まず考えるべきは『安定性』そのものであって『速さ』ではない。
純粋な『安定性』を確立することが優先と考える。
ここで着目したい『安定性』を組み立てるための要素は
- 空間
- 時間
- 性質
- 収束(拡散)
空間・・?何のこと?と思うぐらいに飛んでしまったけれども、↓のように考えてみる
「結果的にコースに入る」ためにマシンを小さくという「空間」。
「結果的にコースに入る」ためにより早くコース内に入るユニットという「時間」。
「結果的にコースに入る」ためにどこからでも入りやすい車体という「性質」
そして、↑の例えは”収束”についての1例で他にもあるし、”拡散”についても違う例がある。(※これはそれぞれ考えてもらいたいっす)
そうすると、たくさんのコンセプトが見えてくる。そこから統廃合や選択と集中を繰り返して概念の全体像を作って、パーツで実現する。
この時、今までにあった全てを見直して再構成する。より良い在り方が見えたなら作り直す。無い領域があるなら考え出す。作ったなら試す。その後フィードバック。
この時、大切なのは『パーツ同士の相性・概念的な辻褄を合わせる』こと。
例えば
マスダンパーとサスペンションを装備していて、マスダンパーがサスペンションの衝撃吸収時に余計な衝撃を与えてしまっているとか。(その場合は前サスペンション・後ろマスダンとか住み分けしたり、どちらかだけを採用したり、辻褄を合わせる。僕はマスダンパーとサスペンションの効果タイミングを分けて、サスペンションが効果を発揮した後に残った”跳ね”をマスダンパーで抑える、という辻褄の合わせ方をしている)
そうした結果『安定性』を突き詰めたものが出来る。
例えライバルと同じ速度でも、勝つ確率はより高いものになる。
これを意識するだけでも、より”強い”マシンができる。
あとがき
強いマシンの構築について第1弾でした。
あくまで僕の組み立て方にすぎません。他にもいろいろなやり方はあると思います。
しかし、もし迷っている人がいるのなら。一つの指標になればいいなーと思ってここに書いています。
それではまた〜
MS駆動効率を上げよう
駆動効率向上について
MSって駆動が良いと言われます。両軸構造であるが故の駆動効率です。
しかし構造での効率は良くても(成形上のバッファのためか)モーターとタイヤの接地点の伝達経路的には遊びが大きく、その意味での駆動効率はさほど良くはなっていません。
結果、接地からトラクションがかかるまでの平均時間が遅いものができてしまっていて、1レース何百~何千回とある”その”機会でそれぞれ時間をロスしています。
そこで”その”一瞬をできるだけ短くすることで、より最高速に到達しやすく、良いタイムを出せるように。
駆動効率向上を目指しつつ、ついでに破損を防いでしまおうというのが僕のMS駆動のコンセプトです。
特徴
- トラクションまでの時間を可能な限り短くすることができる
- 摩擦が低くなる
- ”あそび”を自由に設定できる
- ギアの破損を防ぐ(特定条件下)
- シャーシの摩耗を防ぐ
必要なもの
- トラスビス
- スプリングワッシャー
- アルミスペーサー(1.5mm)
- ナット
- 小ワッシャー
- ベアリングブッシュ
- すきまゲージ
- ノギス(0.1mmOKなやつ)
- 2mmピンバイス
- 瞬間接着剤
- MS用カウンターギア・スパーギア・カーボンピニオンギア
スパー
まずスパーから
シャフトとスパーを接着剤で止めます。
高強化タイプだと固着に時間があるので、垂らして回しながら添え棒なりを当ててているとブレの少ない固着ができます。
その時、やや左(タイヤがぶれても左右のギアボックスに当たらないよう)にマウントします。
次に
カウンターまわり
- モーターピンでシャフトを作る
- ベアリングブッシュを入れる
- ピニオン裏をナットに入れ替える
- ナットとカウンターの隙間は0.05~0.2mmで調節
まず、モーターピンでシャフトを作ります。
長さはシャフトを入れた時に横にズレないこと。
できたらベアリングブッシュを入れて、ブッシュが入るようにギアボックスの一部を加工してあげてください
んで、ピニオン裏にナットの当て床を作ってあげます。
画像の順に挟み込みます。
そのままだとキツいしロスが激しいので、ロスが和らぐまでナットを削りながら調節します。(0.03~0.2mm)
僕は0.1~0.15mm
こんな感じで
ナットの摩擦・鏡面加工・面取り加工のおかげでトラクションがかかったときの抵抗が異常に低くなります。
ギアカバー
ギアカバー側の加工をしてシャフトの”あばれ”をなくします。
シャフトの抑え部分にキャッチャーを貼って3分の2ほどスライスします。
これでシャフトがあばれなくなります。(キャッチャーが厚すぎるとギアボックスの歪みになりますので気をつけて~)
最後に
とまぁこんな感じで、遊びのない駆動を作ることができます。
このメリットは駆動効率の他にギアが”なめ”にくい・破壊されない限り状態が変わりにくい性質があります。
言い換えると、状態が変わる状況はギアが破損する状況しかないんですよねw
なので、タイヤがロックした時に全ての回転が止まります。
一方で、タイヤロックのリスクをモーターが受けているのですが、今のところそれが原因でクリティカルに不具合を起こしたことはないし、これでいいかなーと思ってますw
両軸カーボンブラシだし、銅ブラシでもそんなに焼き切れないし、そもそも替えのモーターぐらいは用意しましょうってことでw
そんな感じですかね~(*´ω`*)
ホエイルまわりの用語やら系統樹やら。まとめ
よくホエイルやらフレキやらアクアやら言ってるけど、何がどう違うのん?
という疑問を持つ人がいるんじゃないかなーと。
ふと思ったので、まとめてみました。
ついでにホエイルの概念やら”なぜこうなった”やら絡めていきたいと思います~
まず、ホエイル・フレキ・アクアについて~。
それぞれ以下の意味のどれかで使われているようです~
ホエイル
- ホエイルの概念に沿ったマシン
- ホエイルシステムそのもの
- ホエイルシステム MS1.x系 または MS3.x系の通称
フレキ
- フレキシブル系マシン
- ギミックの一つ
アクア
- アクアティックアームを採用しているマシン
- ホエイルシステム MS2.x系の通称
こういう違いっすw
ホエイルシステムは”ホエイルの概念”の実装例
ホエイルシステムというのは、”ホエイルの概念”を実装した一例です。
(ホエイルの概念をシステム化して落としこんだからホエイルシステムと言い換えればわかりやすい気はしますw ホエイルの概念はこちらで~)
なので、ホエイルの概念さえ踏襲していれば各それぞれの”ホエイル”なマシンが作られるというしくみです。
とはいえ、具体的にどうすれば良いのかわからないわーという人が多数だと思います。
そういう時はまわりの”ホエイル”っぽいマシンを真似てみるといいんじゃないかなw
無ければTwitterやグーグル先生に聞いてw
もちろん僕のでも全然いいですよw
ホエイルシステムの系統樹
んで、↑の”ホエイル”と”アクア”についての箇条書きで”MS1.x系”・”MS2.x系”とかよくわからない単語がありますね。ってことで↓に図解してみました~
ホエイルシステムには系統があります”MS1.x系” ”MS2.x系” ”MS3.x系”の3系統です。
それぞれ”MS(シャーシ) 1(番目).x(各バージョン)系(系統)”という命名です。
最初に発起した系統が”MS1.x系”(俗に”ホエイル”と呼ばれる)
次に特化型マシンコンセプトで作られたのが”MS2.x系”(アクアティックアーム搭載のため”アクア”と呼ばれる)
最新のマシンコンセプトで”MS1.x系”を進化させた”MS3.x系”(”MS1.x系”の後継なので引き続き”ホエイル”と呼ばれる)
んで、MS3.3が見えるか見えないか~ぐらいのところに今いますw
なぜこうなったし。的な
なぜこんなんができたのか~と。
抽象化と具体化の繰り返し。。ですかね(´・ω・`)
ホエイルシステムは”なんとなくうまくいったけど何故だろう”と”これまでから察するにこれもうまくいくはずだ”の繰り返しでした。その盲目的な試行錯誤の末にいくつかの共通点がみつかり。それぞれを考察した結果、要点や理論が浮かび上がり。付随する強力なアイデアも浮かびました。
んで、もう一度それらを元に再構築したものが最新のホエイルシステムMS3.x系です。
いろいろな試行錯誤を重ねてうまくいったものの要点を抽出(抽象化)する。それを踏まえて別の構成を考えて試す。一方で抽出したものの取捨選択・統廃合を繰り返す。
んで、最後に構造に落としこむ。それだけっすw
ホエイルの心得。的な
わりと隠されがちなもの
ホエイルやフレキ、増えてきましたね。
いろいろな会場でいろいろなマシンを見かけるでしょうし
当然、いろいろなことを聞かれるかと思います。
人によっては隠したい技術やノウハウがあるでしょう。
駆動やブレーキやスラダンのセッティング。
わりと隠されがちですよねー。自分だけとか身内だけとか。
で、ホエイルはどうなの?
一言で言うとオープンで自由です。
んで、(僕は全く強制するつもりはありませんが)
オープンで自由な文化とレーサーの”迷い”から守るために。
こういうスタンスや心得で接することができると好ましいなーと思っていることはあります。
ということで、”ホエイル心得”的なものを挙げてみました
ホエイル心得
- ホエイルで学んだ概念・技術・ノウハウは公開しましょう
- 可能性に挑む姿の邪魔・批判をしてはいけません
- 考えた先に必ず何かはあります。それが”壁”か”金脈”かはわかりません
んで、↓は詳細。
ホエイルで学んだ概念・技術・ノウハウは公開しましょう
すべての人がすべての概念や技術に”自由に”触れられるべきだと考えています。
積極的に公開する必要はありませんが、少なくとも聞かれたら隠すことなく答えられると好ましいですね
可能性に挑む姿の邪魔・批判してはいけません
その結果が明白だったとしても。間違えていたとしても。愚かしいように見えても。
その人がその人なりに頑張っているのです。見守るのも一つの手ですよん
考えた先に必ず何かはあります。それが”壁”か”金脈”かはわかりません
ホエイルは未だに未開の地です。
自身で考え、自身で切り開くことに意味があります。
結果はどうであれ、それが強さと糧になりますよん
以上、ホエイルの心得的なやつでした。
様々な可能性を掘り進め、ご自身のホエイルを作り上げられれば
嬉しいですねヽ(´ー`)ノ
ホエイルについて、総集編・最新版記事を作りました!↓のTweetから見れます
ホエイルについて久しぶりに書きました〜
— 𝙊𝙅𝘼𝙋𝙍𝙊; //おじゃぷろ (@OJAPRO) 2020年5月27日
今回は「おじゃぷろのとりま」で書いたことの総集編&最新版です
「ホエイルとはなんぞや、そしてどのように向き合うべきだろうか。」
マシンだけに留まらずレーサーや皆の在り方を求めた、哲学編です https://t.co/vrnciKAK9l
ホエイルシステムって、どこまで~?
どこまでがホエイルシステムなの?
どこまでがホエイルでどこまでがそうでないのか、何をつければホエイルなのか。という声がわりとありまして。
結論から言うと、明確な基準は設けてません。
かと言って、”なんでもあり”かというとそうではなく。
スタイルは決めています。
スタイルとしては…
”ホエイルの概念を踏襲している”
または
”過去にリリースしたホエイルシステムのしくみを一部でも実装している”
そして、”ホエイルシステムと名乗りたい”
としています。
なんでかっていうと、
”ホエイルの概念を踏襲している”
↑開拓する人向け
”過去にリリースしたホエイルシステムのしくみを一部でも実装している”
↑開拓された何かを取り入れて運用してみる人向け
なんですね。
新しい何かを開拓しようとする人は概念を意識してみてーと。
生まれた何かを使ってみたい人は過去を調べてみてーと。
開拓者→運用・検証者という流れを作りたいんですよねー(´ε` )
ホエイルの概念?
んで、ホエイルの概念ってなんぞ?という疑問があると思います。
ミニ四駆超速ガイド 2015 にはこう書いてあって↓
- 矢のようにきれいにまっすぐ飛ぶように
- 強い制振性を意識する
- ズレた際の補正能力を高める
ほぼそのとおりでわかりやすく書いていますが、要素としては
- 矢の性質
という物理的要素と
- 調整精度
- 制振性
- 補正力
というミニ四駆的要素の
物理的な1つ+ミニ四駆的な3つの要素(と概念)がホエイルを構成しています。
んで、これらを使っていろいろ試してみると新しいマシンの本流ができるんじゃないかと思っています。
いわゆる”テンプレ”に肉薄するか、特定の領域では凌駕するものになるのではと。
過去のホエイル?
過去のホエイルはTwitterでのリリースを見て下さーい
「ホエイルシステム MS3.2」とか「MS2.1」とか「MS1.7」とか調べると出てきますー
これをそれぞれ意識してマシンを構成していれば(というか説明できれば)好きなようにホエイルとも言っていいんじゃないかなーと(´ε`)
そんな感じで思ってますw
以上でーす
ホエイルについて、総集編・最新版記事を作りました!↓のTweetから見れます
ホエイルについて久しぶりに書きました〜
— 𝙊𝙅𝘼𝙋𝙍𝙊; //おじゃぷろ (@OJAPRO) 2020年5月27日
今回は「おじゃぷろのとりま」で書いたことの総集編&最新版です
「ホエイルとはなんぞや、そしてどのように向き合うべきだろうか。」
マシンだけに留まらずレーサーや皆の在り方を求めた、哲学編です https://t.co/vrnciKAK9l
MSフレキの作り方<おじゃぷろ式>
【簡単ホエイル講座#0】ホエイルシステムを作る前に揃えたいツールとは? おじゃぷろのとりまをミニ四駆ビギナー向けに解説するシリーズが始まります!
完成形
特徴
- 壊れにくい
- 可動域が広い
- サスペンションとして使える・効果が高い
- アッパースラストになりにくい
- ヌルっとする(←コレ大事)
- 作りやすい
- ほぼノーメンテナンスでOK(2-3ヶ月に1回グリス塗るだけ)
用意するもの
- フレキシブルセンターシャーシ(FCS ※) x1 →作り方
- アウターユニット(※) x2 →作り方
- ユニットホルダー(※) x2 →作り方
- 減衰ゴム(※)x4 →作り方
- ギアカバー(※) →作り方
- アウターユニット用ギアボックスカバー(※) →作り方
- ロックナット x4
- ワッシャー x4
- スラダン用ソフトスプリング x4
- スラダン用HG Exハードグリス
- シャフト(なんでも)
- ニッパー(針金を切れるもの)
- ボックスレンチ
※作り方は別記
▽注意書き
2016-05-29 ギアボックス下部の穴が開いているので(オイル・グリスを使っている人は)テープなどで塞ぐことをオススメします
※最近では車検で弾かれることもあるそうなので、塞ぐかノングリスがいいと思います。ギアボックスを塞いだ形も出てきているようです~
組み付け(すごいダンパー)
- スラダン用ソフトスプリングを1周(標準)~1周半(弱めのバネ)切る
- アウターユニットにユニットホルダーを取り付ける
- Exハードグリスを支柱上部に一巻き塗る
- 減衰部を"開いている方"を下にしてはめる
- Exハードグリスを支柱上部もう一度一巻き塗る
- ソフトスプリングを切った方を下にしてはめる
-
アウターユニット用ギアボックスカバーをつける
- ワッシャーを乗せる
組み付け(接合部)
- アウターユニット(すごいダンパー付き)とFCSをあわせる
- ギアボックスを重ねる
- ロックナットで締める(最後まで締める)
アウターユニットを前後とも組み付けると完成!
※色が一部違います(同型モデル)
Q&A
動きが渋いよ!?
→原因は5.5mmの穴ブレ、減衰部が厚いのどちらかだと思います。
細い減衰部を使うか穴を少し広げてみることをオススメします。
ボール盤って必要!?
→それほど必要ではありません。精度は出ますが、巻き込むリスクもあります。
手で削ることをオススメします。
なんで前ユニットを2つ使うの?
→前ユニットを使うと車軸に近い位置(高さ)にバンパーを設置できます。(少々削りますが)そのため重心により近く安定した配置ができるためで前後とも採用しています。またATバンパーとの相性も良いためです。
強化ギアカバーじゃないとダメ?
→特にダメということはありませんが、より駆動が抜けにくく状態が変わりにくいメリットを重視して強化ギアカバーを採用しています。
動くときにカチカチ鳴ってる
→原因はギアカバーまたはアウターユニット側のギアカバーに段差があることかと思います。ギアカバー同士が滑らかにこすれるように(デザインナイフなどで)慣らすと良いです。
フレキって誰が作ったの?
→僕も神テクと呼ばれる冊子から学んだ方でして、僕がミニ四駆を始めた2012年秋には既にあったようです。
ユニット受けって必要?
→必要です。わりとマジで(`・ω・´)ゞ
PS:鹿児島のタテイシさん、元気ですかー?
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★協力開発しているミヤジさんのフレキ記事です。
こちらは簡単&速い!
ぜひお試しあれ~
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おじゃぷろ式MSフレキの作り方(ユニットホルダー・減衰ゴム)
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おじゃぷろ式フレキの作り方(ユニットホルダー・サスペンション)
用意するもの
- X用リアステー(リアステー系ならなんでもOK) x2
- ビス15mm x4
- スペーサー(6mm)x4
- ナット x5
- マルチテープ
- Oリング
- キャップスクリュー25mm
- ロングスペーサー
- リューター
- ヤスリ
- ノギス(0.1mm単位)
ユニットホルダー
- X用リアステーを切る(写真はAR用)
- ビスにマルチテープを1周巻く
- リアステーに差し込む
- スペーサーを差し込む
- ナットで締める
減衰ゴム(画像割愛)
工具を作る
- キャップスクリューにマルチテープを巻く
- ロングスペーサーを差し込む
- ナットで締める
減衰ゴムを作る
- 工具にOリングをはめる
- リューターに取り付ける
- 5.3mm5.1mmまで削る
- 半分に切る(輪切り)
※右から順に
元のOリング
5.1mmまで削った減衰ゴム
半分に切った減衰ゴム(←これを使う)
おじゃぷろ式MSフレキの作り方(ギアカバー・アウターユニット用ギアカバー)
【簡単ホエイル講座 #5】強化ギヤカバーでギヤをしっかり抑えて駆動効率上昇!軽量化と冷却効果を狙ったカットポイントをご紹介ーー強化ギヤカバー加工編
用意するもの
ギアカバー
- 真ん中を切る
- 電池抑えをセンターシャーシに合わせて切る
- 爪を切る
アウターユニット用ギアカバー
- 端材を削る(赤く塗ってある部分の面を基準にフラットになるように)
- 完成