ホエイルシステムって、どこまで~?
どこまでがホエイルシステムなの?
どこまでがホエイルでどこまでがそうでないのか、何をつければホエイルなのか。という声がわりとありまして。
結論から言うと、明確な基準は設けてません。
かと言って、”なんでもあり”かというとそうではなく。
スタイルは決めています。
スタイルとしては…
”ホエイルの概念を踏襲している”
または
”過去にリリースしたホエイルシステムのしくみを一部でも実装している”
そして、”ホエイルシステムと名乗りたい”
としています。
なんでかっていうと、
”ホエイルの概念を踏襲している”
↑開拓する人向け
”過去にリリースしたホエイルシステムのしくみを一部でも実装している”
↑開拓された何かを取り入れて運用してみる人向け
なんですね。
新しい何かを開拓しようとする人は概念を意識してみてーと。
生まれた何かを使ってみたい人は過去を調べてみてーと。
開拓者→運用・検証者という流れを作りたいんですよねー(´ε` )
ホエイルの概念?
んで、ホエイルの概念ってなんぞ?という疑問があると思います。
ミニ四駆超速ガイド 2015 にはこう書いてあって↓
- 矢のようにきれいにまっすぐ飛ぶように
- 強い制振性を意識する
- ズレた際の補正能力を高める
ほぼそのとおりでわかりやすく書いていますが、要素としては
- 矢の性質
という物理的要素と
- 調整精度
- 制振性
- 補正力
というミニ四駆的要素の
物理的な1つ+ミニ四駆的な3つの要素(と概念)がホエイルを構成しています。
んで、これらを使っていろいろ試してみると新しいマシンの本流ができるんじゃないかと思っています。
いわゆる”テンプレ”に肉薄するか、特定の領域では凌駕するものになるのではと。
過去のホエイル?
過去のホエイルはTwitterでのリリースを見て下さーい
「ホエイルシステム MS3.2」とか「MS2.1」とか「MS1.7」とか調べると出てきますー
これをそれぞれ意識してマシンを構成していれば(というか説明できれば)好きなようにホエイルとも言っていいんじゃないかなーと(´ε`)
そんな感じで思ってますw
以上でーす
ホエイルについて、総集編・最新版記事を作りました!↓のTweetから見れます
ホエイルについて久しぶりに書きました〜
— 𝙊𝙅𝘼𝙋𝙍𝙊; //おじゃぷろ (@OJAPRO) 2020年5月27日
今回は「おじゃぷろのとりま」で書いたことの総集編&最新版です
「ホエイルとはなんぞや、そしてどのように向き合うべきだろうか。」
マシンだけに留まらずレーサーや皆の在り方を求めた、哲学編です https://t.co/vrnciKAK9l
MSフレキの作り方<おじゃぷろ式>
【簡単ホエイル講座#0】ホエイルシステムを作る前に揃えたいツールとは? おじゃぷろのとりまをミニ四駆ビギナー向けに解説するシリーズが始まります!
完成形
特徴
- 壊れにくい
- 可動域が広い
- サスペンションとして使える・効果が高い
- アッパースラストになりにくい
- ヌルっとする(←コレ大事)
- 作りやすい
- ほぼノーメンテナンスでOK(2-3ヶ月に1回グリス塗るだけ)
用意するもの
- フレキシブルセンターシャーシ(FCS ※) x1 →作り方
- アウターユニット(※) x2 →作り方
- ユニットホルダー(※) x2 →作り方
- 減衰ゴム(※)x4 →作り方
- ギアカバー(※) →作り方
- アウターユニット用ギアボックスカバー(※) →作り方
- ロックナット x4
- ワッシャー x4
- スラダン用ソフトスプリング x4
- スラダン用HG Exハードグリス
- シャフト(なんでも)
- ニッパー(針金を切れるもの)
- ボックスレンチ
※作り方は別記
▽注意書き
2016-05-29 ギアボックス下部の穴が開いているので(オイル・グリスを使っている人は)テープなどで塞ぐことをオススメします
※最近では車検で弾かれることもあるそうなので、塞ぐかノングリスがいいと思います。ギアボックスを塞いだ形も出てきているようです~
組み付け(すごいダンパー)
- スラダン用ソフトスプリングを1周(標準)~1周半(弱めのバネ)切る
- アウターユニットにユニットホルダーを取り付ける
- Exハードグリスを支柱上部に一巻き塗る
- 減衰部を"開いている方"を下にしてはめる
- Exハードグリスを支柱上部もう一度一巻き塗る
- ソフトスプリングを切った方を下にしてはめる
-
アウターユニット用ギアボックスカバーをつける
- ワッシャーを乗せる
組み付け(接合部)
- アウターユニット(すごいダンパー付き)とFCSをあわせる
- ギアボックスを重ねる
- ロックナットで締める(最後まで締める)
アウターユニットを前後とも組み付けると完成!
※色が一部違います(同型モデル)
Q&A
動きが渋いよ!?
→原因は5.5mmの穴ブレ、減衰部が厚いのどちらかだと思います。
細い減衰部を使うか穴を少し広げてみることをオススメします。
ボール盤って必要!?
→それほど必要ではありません。精度は出ますが、巻き込むリスクもあります。
手で削ることをオススメします。
なんで前ユニットを2つ使うの?
→前ユニットを使うと車軸に近い位置(高さ)にバンパーを設置できます。(少々削りますが)そのため重心により近く安定した配置ができるためで前後とも採用しています。またATバンパーとの相性も良いためです。
強化ギアカバーじゃないとダメ?
→特にダメということはありませんが、より駆動が抜けにくく状態が変わりにくいメリットを重視して強化ギアカバーを採用しています。
動くときにカチカチ鳴ってる
→原因はギアカバーまたはアウターユニット側のギアカバーに段差があることかと思います。ギアカバー同士が滑らかにこすれるように(デザインナイフなどで)慣らすと良いです。
フレキって誰が作ったの?
→僕も神テクと呼ばれる冊子から学んだ方でして、僕がミニ四駆を始めた2012年秋には既にあったようです。
ユニット受けって必要?
→必要です。わりとマジで(`・ω・´)ゞ
PS:鹿児島のタテイシさん、元気ですかー?
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★協力開発しているミヤジさんのフレキ記事です。
こちらは簡単&速い!
ぜひお試しあれ~
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用意するもの
- X用リアステー(リアステー系ならなんでもOK) x2
- ビス15mm x4
- スペーサー(6mm)x4
- ナット x5
- マルチテープ
- Oリング
- キャップスクリュー25mm
- ロングスペーサー
- リューター
- ヤスリ
- ノギス(0.1mm単位)
ユニットホルダー
- X用リアステーを切る(写真はAR用)
- ビスにマルチテープを1周巻く
- リアステーに差し込む
- スペーサーを差し込む
- ナットで締める
減衰ゴム(画像割愛)
工具を作る
- キャップスクリューにマルチテープを巻く
- ロングスペーサーを差し込む
- ナットで締める
減衰ゴムを作る
- 工具にOリングをはめる
- リューターに取り付ける
- 5.3mm5.1mmまで削る
- 半分に切る(輪切り)
※右から順に
元のOリング
5.1mmまで削った減衰ゴム
半分に切った減衰ゴム(←これを使う)
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用意するもの
ギアカバー
- 真ん中を切る
- 電池抑えをセンターシャーシに合わせて切る
- 爪を切る
アウターユニット用ギアカバー
- 端材を削る(赤く塗ってある部分の面を基準にフラットになるように)
- 完成
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用意するもの
- 軽量センターシャーシ
- リューター+ダイヤモンド円盤
- ニッパー
フレキシブルセンターシャーシ(FCS)
カットラインを入れた版
- 電池受けを切る
-
前端を切る
- 後端を切る
- サイドを切る
- 支柱を切る
- 底面を均す
デザインナイフなどでバリを取ると。。。
FCS完成!
※ここではやっていませんが、底面を紙やすりなどで凸凹が無くなる程度まで削ると芝に引っかかりにくくなります
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用意するもの
- MSシャーシ N-02 ユニット x 2
- デザインナイフ
- リューター+ダイヤモンド円盤(カッター)
- 5.5mmドリル(精度の良いボール盤が好ましい)
- ニッパー
アウターユニット
N-02 ユニットを用意する
- エラを切る
- エラの残りを斜めに切る
- ユニット接合部のバリを切る
- ギアボックス下の板を切る
- ギアボックス内のギア支えを切る(両サイド)
- ユニット接合部を真横に半分切る
- バネ受けを形成する(5.5mmドリル 左右両方)※貫通させず、下1mmほど残す
- 軸受け裏を斜めに切る(写真撮ってない(´・ω・`))
- ギアボックスを3分の1ほど切り取る(ユニットの底面と同じ高さにフラットに)
アウターユニット完成!
(写真撮ってない(´・ω・`))